NPO法人 Feelosopher’s Path Japan

「Feelosopher's Pathは子供たちが安心して魅力を探求できる日米のコミュニティー」
FPコミュニティーから学べる人生哲学と経験はプライスレス!
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    エピソード1:暗記力が超人的

     日本の修学旅行の時、知らない電話番号から着信がありました。電話の相手は私の生徒で、その子は「先生、遅くなります!」と一言だけ言って電話を切りました。後で、どうやって電話したのかと聞いた所、バスの中で知らない人に電話を借りたそうです。電話を借りる日本語はその子が1年生の時、私が3年生に教えていたのをたまたま廊下で聞いて覚えていたらしいのです。

    

    エピソード2:物事を早く学ぶ

     転校してきて、最後の1年をオデッセイ中学校で過ごした生徒がいました。2年間分の日本語のカリキュラムを夏休みの4週間で学び、最初の学期でクラスのトップになりました。1度説明したら、2度する必要がありませんでした。

    

    エピソード3:正義や公平という事に敏感

     中学3年間、週1回木曜日の昼休みに、ゲイの人達の権利を守るためにミーティングを開いていました。そこで下級生、上級生と一緒にゲイの人達の権利についてディスカッショを行っていました。高校に進学して、Bay Area Youth SummitというNPO団体を設立しました。世界で唯一の生徒達だけで運営しているLGBT団体。現在、中学校などを訪れ、ワークショップを開いています。

    http://www.bayareayouthsummit.org

    

    エピソード4:色々な分野の本を読む

     本当に本を手放さない子がいました。これは多くのギフティッドの子供達にみられます。特にファンタジーものが好きで、イマジネーションを楽しんでいます。夏休みに入った次の日に生徒とばったり、既に3冊読んでいました。読んだ本が映画化されても、見にいかない子が多いです。自分のイメージと映画のイメージにギャップがありすぎる為です。

    

    エピソード5:興味がある事に没頭する​

     シェイクピアプレイで自分の情熱を発見し、高校、大学と演劇を専攻し、今も演劇を楽しみながら、長編ストーリーを書いています。http://bradsatterwhite.com/bradsatterwhite/About_Me.html

    

    エピソード6:哲学的な事や社会問題に興味がある

     ボランティア活動に時間を3年間費やしました。高校時代は活動の場を海外に移し、ネパールなどでボランティア活動しています。

    

    エピソード7:半端ない単語の量

     歩く歴史書かというくらい色々な国の歴史を知っていて、アメリカの歴史と関連した日本の歴史にも精通しています。そこでの単語を活用し、日本語の単語量を増やし、クラスで私を知らない日本の歴史で負かしてしまう事もしばしばありました。

    

    エピソード8:創造的、長い集中できる

     アップルのキーノートスライドを何百枚も使いパックマンゲームを再現しました。その再現力は素晴らしく、仙台アップルで発表した時には、「キーノートをこういった使い方する子供は今までいなかった」と賞賛されました。大学はエンジニアの専攻でスカラーシップを複数の大学からオファーを受けるも、選ぶ先の基準として、サルサダンスのクラブがあるかないからしいです。卒業プロジェクトはサルサダンスでした。

    

    エピソード9:自立している

     勉強なども自立していて、何事も完璧にする子がいました。高校の進学は自分で自らスカラーシップへ応募し、面接などもアポをとり、面接の練習をさせてくれと色々な先生と会話をしました。当日、親は車で彼を面接に乗せて行くだけでした。もちろんスカラーシップを獲得しました。

    

    ​​エピソード10:とても強い意見を持っている​

     何事にも首を突っ込んできて、自分の意見を言う子がいました。その女の子は自分の意見を言わないと気が済みませんでした。高校に進学し、大学に進学した彼女からオデッセイ中学校の恩師達に手紙が届きました。本当に心から書いてくれた手紙でした。その内容の一部は以下の物です。

    

    「もし、13才の若者達が自らが抱える問題を本当に理解し、その若者達だけでそれぞれが持つ問題を解決できると聞いたら、そんなのありえないと思うでしょう。でも、私は体験したんです。セルフサイエンス(自己科学)のクラスありがとう。人を思いやったり、相手の話を聞いたり、そして、抱え込んでいる問題を話し合ったり、あのクラスで学んだ全てのスキルをずっと使っています。今でも、自分の問題を解決する時だけじゃなく、友達が抱えている問題にも一緒に取り組んでいます。13才の私を尊重してくれてありがとう。そして、人生において、ずっと必要なスキル。30代の人達があればいいなと夢に思うスキルを与えてくれてありがとう。」

    ​

    彼女は大学に進学し、6年間オデッセイで学んだ事を実践し、ありがとうの手紙を書いてくれた。彼女は何事にも強い意見を持って自分の道を選んできた。選んだ道はエンジニアだ。大学4年生になったら、村上春樹の授業を受ける事を楽しみにしている。英文の手紙 http://sharedjoyistwicethejoy.wordpress.com/2013/03/16/an-oft-written-letter/

     私が教えていたオデッセイ中学校にはIQの高い子供達、そして高い潜在能力を持った子供達が通ってました。その10年間は、短編小説が毎日書けるぐらい、ドラマチックな日々を送りました。私は友達に生徒達の話をしてくれとよくせがまれました。ギフティッドの子供達は素晴らしい能力を持っています。しかし、とても複雑です。その上、オデッセイ中学校の生徒達は思春期真っ只中という事もあって、一番大変な時期でした。その複雑さは倍増しました。(ギフティド)×(思春期)=超複雑!​

    ギフティッドの子供達の事を話す時に「asynchoronous」 という言葉を使います。日本語では「非同期」と訳され、簡単にいうと、アンバランスという事です。数学の学力は学年以上の事をして、芸術も大人顔負けの腕前ですが、心やコミュニケーションレベルは年相応という事です。卒業プロジェクトでアカデミー賞監督賞をとるようなホラー短編映画を、高校大学と映画を撮り続けている子。学芸会のシェイクスピア劇のマックベスで俳優への情熱を持ち、今は俳優をしながら、作家活動をしている子。高校に進学し、その学校になかったボランティアクラブを設立し活躍している子。プロ並みのベリーダンス、フラダンスで周りの人達を魅了した子。いつも周りの友達に何が起きているのか敏感で、相談室を開いていた子。放課後、自ら生み出した「屁学」を同級生達に熱弁していた子。風刺画が得意で社会で起きている事を風刺画にして学校に貼っていた子。クラスで問題が起きた時、沢山の解決策を生み出していた子。創造的な物語をいつも書いて、皆に配ってた子。チップスにつけるサルサを極めるために、近くのメキシカンレストランで働くシェフに弟子入り、学校の皆に究極のサルサのレシピーを紹介して、作って配っていた子。面白い子がいっぱいいました。

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    ギフティッドの特質
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    観察力に優れている​

    

    好奇心旺盛

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    興味がある事に没頭する

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    暗記力が超人的

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    長い間集中できる

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    論理的思考に長けている

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    比喩的、概念化、統合化が小さい頃からできる

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    事実などに関連性が見える

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    大人びた考え

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    オリジナルな考え

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    ​発明する

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    問題解決能力に長けている

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    物事を早く学ぶ

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    鮮明な想像力

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    哲学的な事や社会問題に興味がある

    ​

    とてもセンシティブ​

    

    正義や公平という事に敏感​

    

    膨大な単語の量​

    

    早くから本を読み始める​

    

    色々な分野の本を読む​

    

    新しい事を習うのが好き​

    

    知能を使ったゲームやアクティビティが好き​

    

    年齢より上の対象の本や雑誌が好き​

    

    疑い深い

    ​

    批判的で評価的

    ​

    完璧主義

    ​

    権力に疑問をもつ

    

    自分と他者への期待が高い

    ​

    自立している

    ​

    とても強い意見を持っている

    ​

    ユーモアが好き​

    

    エネルギーに溢れている​

    

    内発的なモチベーションが高い​

    ​

    大人と会話レベルが一緒

     こういったギフティッドの特質がプラスになる場合とマイナスになる場合があります。入学してくる生徒の中には、大変傷ついて入学してくる子がいます。それは、学習面でも精神面でも社交面でもです。ギフティッドであるために辛い思いをする子供は多いと言われています。私はすぐにD.O.A.のチェックをします。D.O.A.とはDamaged On Arrivalの略でつまり受け取った時にダメージを受けているという事です。つまり初期不良の事です。私は長い間、入学してきたばかりの1年生の担任をしていました。その中には、すでに才能が開花され、情熱に満ちあふれている子もいれば、いじめられてきた子もいました。知的好奇心が旺盛でチャレンジが必要な子もいれば、学習意欲がない子もいました。私を含め、オデッセイのコミュニティー全体で、「ここは安心して才能を開花できる場所。」を提供しました。

    ​

    ここで挙げている例はごく一部です。

    Double-edged sword 諸刃の剣

    大人と会話レベルが一緒:

    「友達と話しが合わないんだよな。昨日の大統領のスピーチとかの事を話したいのに。盆栽いじくろうかな。」(結果、孤立する)

    興味がある事に没頭する:

    「私が上手にできるのは絵を書く事!これしかしたくない。」(結果、興味の範囲が狭い。できる事しかしない。)

    ​哲学的な事や社会問題に興味がある:

    「なぜ、僕にはホームレスの問題や飢饉の問題を解決できないんだろう。どうしたらいいんだろう。寝られない。」(結果、自分は社会に貢献できない人だと思う。自尊心が育たない。)

    完璧主義:

    「私にはできないかも。じゃあ、最初からチャレンジするのやめておこう。」(快適範囲が広がらない。新しい事への一歩が出ない。)

    ​

    ​完璧主義:

    「勉強しなくちゃいけないの?勉強しなくちゃいけないって事は私は頭が良くないってこと?じゃあ、勉強しない。」(結果、勉強の仕方がわからない。学力が落ちる。)

     

    権力に疑問をもつ:

    「先生のやり方に疑問。私が一番頭がいいのに。なぜ、先生のやり方でしなくちゃいけないの?」(結果、自己正当化、間違いを認めない。)

    物事を早く学ぶ:

    「何度も、何度も復習つまらない。なんで、

    こんなにペースが遅いんだろう。」

    (結果、勉強意欲を失う。)

     Twice Exceptional(特別な上に特別) といって、ギフティッドというだけではなく、Learning Disablity (学習障害)を持っている子供がいると、その複雑さは予想している以上です。しかし、私達はLDをLearning Disability(学習障害)と呼びません。私達はLDをLearning Difference(学び方の違い)と呼びます。その理由は、それぞれの子供達は学び方も学ぶペースも違うからです。どの学習スタイルが自分にとってベストなのかはそれぞれ違います。そして、自分の学習スタイルを学ぶ事もFPギフティッド教育の目的の一つであります。ギフティッドの子供達は潜在能力が高い分、その能力が開花された時は圧巻です。 ​そういった子供達だけの学校で10年教えていました。FPギフティッド教育はコミュニティーであり、カリキュラムであり、実践できる内容です。私達が提供してきたギフティッド教育は子供達の個々の素晴らしさを認めさせ、コミュニティーを全体で子供達が持つ情熱​をお祝いします。

    EVERYONE WILL BE TREATED DIFFERENTLY BUT FAIRLY

    それぞれの子供はそれぞれの扱い方をする。でも平等に。

    ​私は10年間、生徒達や保護者に何度も言った言葉です。

    Everyone is working in progress - 生徒全員がそれぞれの能力開発に取り組んでる。

    Everyone is trying to establish their own study system - 生徒全員が勉強のシステム作りをしている。

    Everyone is different and we cerebrate that diversity - 生徒全員が違う。私達はそれぞれの違いをお祝いする!

    AwakenING EXCELLENCE 素晴らしさを呼び起こす

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