ホームスクールを選択した理由は?

ジェームズがクラス内で集中する事が難しかったからです。公立の中学校なので、30名以上もいるクラスは、ジェームズに合っている学びの環境ではないと思ったからです。宿題の観点から見ても、家庭内でのストレスが大きくなるのではないかと考えました。ジェームズには整理整頓やタイムマネージメントといった生徒スキルのクラスが必要でした。そういった経緯で、ホームスクールを選択しました。

 

ホームスクールの良い点はどこですか。

ホームスクールをする事により、ジェームズがどのようにしたら、最適に学ぶ事ができるのかを知る事ができました。クラスルームでは埋もれてしまうような課題でも、マンツーマンの機会が持てるので、課題に取り組む事ができました。スケジュールも柔軟に組め、病気がちの一人暮らしの年配者を支援する、買い物などのボランティアに毎週参加する事ができました。テクノロジーばかりを使うコミュニケーションが多い世代ですから、毎週、年配の方と関わり合いが持てるのはジェームズのために良かったと思います。ホームスクールを通して、私は息子との距離が縮まり、良い親子関係を築けたと思います。親とはあんまり一緒に行動したくない思春期に入る前に、特別な時間が持てたと思います。学校に行っている時は、宿題が理由で親子喧嘩する事も多々ありました。もちろん、ホームスクールをしていても、親子喧嘩などはありますが、宿題の量や、〆切日などを話し合う事ができるという面では非常に良かったと思います。学校と比べて、ホームスクールの宿題は少ないので、ジェームズに料理や洗濯を教える事ができました。現在、週1でジェームズが夕食を作ってくれるようになりました。そして、自分の服は自分で洗濯しています。少年時代にこうやって、身の回りの事ができるようになり、自信を持てた事にとても喜んでいます。

 

ホームスクールの大変な点はどこですか。

沢山あります!ホームスクールを9月から始めて10月中旬ごろ、私は間違った選択をしたんじゃないかと泣きました。でも、あるニュースの記事を読んで元気になったんです。それは、新学期が始まって一月半、新米教師もクラスが思うように運べず、よく涙を流している時期だという内容のものでした。それから、少し気が楽になり、前に進む事ができました。そして、ホームスクールをしている知り合いの家族に悩みを聞いてもらいました。すると、こんな言葉で応援してくれました。

「完璧な学校は存在しない。だから、ホームスクールも完璧でなくてもいいのさ」

それ以来、私は壁にぶつかった時はこの言葉を思い出すようにしています。

 ジェームズにとって、友人たちとの交流が減った事が心配な点でした。ジェームズはホームスクールに賛成ではなかったので、他のホームスクールをしている子供たちと交流を持つのは少し大変でした。「ママ、彼らは僕とは違うんだ」と言い、会えば仲良くしていましたが、学校に行っている時のように、気の合う仲間たちとワイワイするような時間は少なかったと思います。

 そして、苦労したのは長期計画を立てる事でした。私が全てを担い、教える事はできませんので、父親と2名の家庭教師に協力してもらい、ジェームズが何を学んでいて、どんな事をしているのかを把握しながら進めて行きました。さらに、ホームスクーリングを提供しているチャータースクールにも登録し、月に1度、先生とミーティングをし、ホームスクーリングの進行状況などを報告する機会を得ました。こうした事で、私たちのホームスクールを記録に残していくことができました。

 合うカリキュラムと出会うまでも時間がかかりました。最初の数ヶ月は、ネットでレッスンプランなどを探す事で、多くの時間を無駄にしました。探し出したフランス語のオンラインコースではフォーマットが壁となっていて、実際に何をしているのかが、よくわかりませんでした。ホームスクールを始めて1年を経た頃には、計画をたてる事に疲れていました。

 

誰が計画やカリキュラムを作りますか。

ほとんどの科目はカリフォルニア州が定めるものを基盤として作っています。家庭教師の先生が責任を持って、カリキュラムを作ってくださっています。夫もサイエンスのカリキュラムをオンラインで見つけ、ジェームズに教えています。

 

政府からどんなサポートを受けていますか。

ホームスクールをサポートしているチャータースクールに登録したので、月1のペースで先生と会う機会がありました。でも、その先生は多くの家族と会わなくてはならないので、ミーティングの時間は限られていました。そして、ホームスクールの予算として年間に20万円頂き、勉強のために使いました。それらはオンラインコースやキンドルの本読み放題の料金などに使いました。

 

ホームスクールをする時の心構えは?

ホームスクールを始める前に、既にホームスクールをしている家族と話をしました。どんなリソースがあって、どんな困難、そしてどんな楽しみが待ち構えているかが理解できました。そして、「ホームスクールを考えている家族の方へ」というワークショップにも行きました。カリキュラムがどこで見つけられるか、一緒に遊べるグループ、無料のクラスなどを知る事ができました。

 

私からの5つのアドバイス

 

1. 多くの事をやろうとしない。

幾つものクラスに登録すると、車の送迎に時間をとられ、皆んなが疲れてしまいます。最初は少なく始める事をオススメします。学校ではないので、多くの科目を教えなくても良いです。それより、まず、主要科目(算数、国語など)を選び、そして、本当に興味のある科目を選ぶ事です。そういった科目をクリエイティブに学ぶ事ができます。ホームスクールを選んでいる家族は「学校」という経験から離れる事に半年かかる場合もあるという事を話されていました。とくに、学校で悪い体験をしていれば長くかかります。過去の経験と向き合い、気持ちの整理がつくと、ホームスクールが充実するとも話していました。

 

2. 親子共々休憩が必要。

週1で遠足を計画しました。他のホームスクールをしている家族と相談しながら、交代で遠足に連れていきました。

 

3. 何を教えられるか現実的になる。

オンラインコースをとったり、親以外の誰かが教える事もできるので、どんな形が子供のモチベーションを上げられるかを知ることが良いでしょう。ジェームズと良い関係を築くというのが昨年のゴールだったので、もし私が全ての教科を教えていたら、良い関係も築けなかったと思います。

 

4. 他のホームスクールをしている人たち、専門家からサポートを受ける。

一人でやっていないという事を知ると、本当に気が楽になります。

 

5. 1日のスケジュールを作る。

クラスがない時間は、ゲームなど何でもできる自由時間として過ごしてしまいがちなので、そういった時間も何をするかを考えました。家族の誰が見てもわかりやすい、スケジュールを作りました。

アメリカでホームスクールをしているFP家族からのご意見です。