NPO法人 Feelosopher’s Path Japan

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    息子が「学校に行かない」と言った2017年8月
    夏休みの宿題も済ませ明日の準備も出来ているのに、2学期から行かなくなった。

    嫌がり逃げる息子を無理やり引っ張って車に乗せ、学校まで連れて行った。
    車から降りようとしない。

    もう力も足の速さもかなわない。
    そして言い出したらなかなか聞かないことも誰よりよく知っている。
    完璧主義で小心者ゆえに、遅れて教室に入るのが嫌なことも。
    職員室へ行き、先生に休みを伝えに行った。

    朝礼の雰囲気はまるでブラック企業のようだった。
    登校時の世の中の雰囲気は夏休みのそれとは違う、重い空気感。
    行きたくない理由がわかった。

    この子は頭で考えるんじゃなく、感じとっている。
    sense=察知 することで。

    その日から学校以外の居場所を探して動いた。
    この子は「行けない」じゃなく「行かない」と言った。
    真面目で几帳面、「ちゃんと」しないと気が済まないタイプ。
    成績も生活態度もまんべんなく良かった。
    私も初めての子育て、不器用な愛で口うるさく育てた。
    ずっと無理していたんだ。本当は気づいてた。ごめんね。

    色んな人がアドバイスをしてくれたけど
    不登校の経験のない人に言われると腹が立ち、聞く気になれなかった。
    (でも心のどこかに言葉は残り続けるものだからややこしいw)
    経験のある親にアドバイスを求める。

    適応教室。病院。カウンセラー。不登校の親の会。
    全部違うと思った。
    みんな悩みの中にいる。
    とにかく、「暗い!」「真面目か!!」の連続だった。
    どこへ行っても嫌がる陸人に「ママも嫌だ~~」と呑気に言うと「大人なのにそういう事言っちゃダメよ!」とたしなめられる始末。
    私が世の中的に「不真面目」なんだと気付いた(やっと 笑)

    悩むんじゃなく考えている!
    それにこうなる前からいつだって探していたんだ。
    『ここではないどこか』
    『もっと楽しい何か』を。

    島でのフリースクールで過酷な自然の中過ごした日。
    ”子どもは何もなくても生き抜くたくましさを持ってる”
    ”多くを求めすぎだったんだ”と感じた。人生はシンプルだと。

    学校での指導と真逆のことを言う親。そりゃ合わなくなるに決まってる。
    私が子供たちに向けていたのは「経営者」向けの発言ばかりだった。
    サラリーマン教育は制限を植え付けるばかりだ。
    子供たちに相反することをうまくやり過ごすほどの器用さ、強さはまだなかった。
    無駄に既成概念を入れる必要はない。もう行かなくていっか。

    行かないことを認めていても、
    親や親戚、パートナーから「なんで行かせないんだ!」と責められる日々。
    周囲の視線も気になり、精神的に不安定になる。
    「なんで学校に行かないの?!」と急に息子を責めることもしばしば。

    ある日、泣き叫びながら抵抗し小さくなって怯える息子を見て
    ”これこそイジメというんじゃないか?!”と思った。

    ”この子を傷つけるくらいならもういいや”と全てが吹っ切れた。
    息子の制服から強烈な”負のオーラ”を感じた私は
    「行かないならもう捨てるよ~~」
    と、軽いノリで制服を生ゴミの袋に捨てた。

    その瞬間、息子が「ママ!!」と嬉々とした表情で抱きついてきた。
    行かなくなってから約1ヶ月。
    硬く張り詰めた空気が一瞬で溶け、家の中の雰囲気が変わった。

    ランドセルも勉強道具もすべて押入れの天袋の奥に突っ込んだ。
    この子を苦しめるものなんて、なくてもいいと思った。

    私は『子どもたちの絶対的な味方でいる』と決めた。
    (たまに忘れて理不尽な態度にもなるけれど 笑)

    合う場所がないなら探す。
    合わない場所に無理に合わせる必要はない。
    『群れを換える』んだ。
    探してもなければ創り出す。

    心を決めると周囲の反応も変わってきた。

    11月、家族旅行で行ったハワイ。
    伸び伸びと過ごす子ども達を見ていると、”これでいいんだ”と思えた。
    帰りの機内で引き寄せられるように観た『ギフティッド』という映画。

    息子というより ”私の子供の頃のようだ”と感じた。
    自己否定してきた『小さな私』が救われるような気がした。
    とにかく情報が欲しくて、勇気を出してFBで不登校を告白すると、
    「何かヒントがあるかもしれないから」と声をかけて頂いた。
    点と点がどんどん繋がる。

    ギフティッド教育について聞くうちに、”これだ!”と感じ、
    「ランドセルよりもバックパックの似合う子に!」というキャッチフレーズに胸がときめいた。ワクワクした。

    12月、東京での説明会に参加。
    いつもはすぐに打ち解けられない陸人が、一緒に参加していたRくんと終始離れず楽しそうに遊んでいる。それもとても子供らしく無邪気に。
    まるで言葉がなくても通じ合えているかのように。

    ”ここなら大丈夫、分かり合える仲間がいる”
    ”この人になら任せられる”
    その日、先生と言葉を交わしたのは挨拶程度。
    時間とお金がかかる東京プログラムへの参加。
    迷いはなかった。
    別れ際、ヒロ先生と握手をかわす。
    希望の光が差した瞬間。

    狭い世界から広い世界への入り口が開いた感覚!!
    冒険の始まり

     

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