ギフティッド教育では、Moment(瞬間)やOpportunity(機会)をとても大切にしています。そして、瞬間や機会というのは、とてもスポンテニアスですので、私たちが色々なことに意識を向けていないと、その瞬間や機会は、私たちの目の前を通り過ぎていくことでしょう。そして、その瞬間や機会は一期一会です。
しかし、それらは、何の瞬間なのでしょうか。何の機会なのでしょうか。それは、大人と子供が、それぞれの価値観を共有し合ったり、教える瞬間であったり、学びの機会です。 「大切なこと」を教えるのではなく、「私たちが大切にしていること」を教える。
まずは、「私たち」だから、「一般的な」話しはしていないということ。そして、「している」という現在進行にあるということ。これまでも、そして、これからも。
例えば、「チャレンジは大切」と言うのと、「私たちが大切にしていることは、チャレンジすること」というのは子供にとって大きく意味が違います。
本当に大切なことは言葉では伝えきれません。背中を見せて伝えなくてはなりません。
例えば、大人が「正直に話すことは大切」と言うのと、 「私たちが大切にしていることは、正直に話すこと」と言うのでは子供にとって大きく印象が違います。
「大切にしている」それはアクションであり、そして、それをみんなが実践していかなければなりません。子供も大人も。
「一般的に」考えてではなく、主語がはっきりしているということ。自分が存在するコミュニティーの中で、自分は何を大切にして、何を実践したいか。大人も子供も。
Teachable moment – 教えの瞬間 例えば、授業の途中、遠足の途中、修学旅行の途中などなど、何もかもストップして、教えたいことや伝えたいこと。想定外のハプニングも「教える機会」にすることができます。
これは、先生から生徒だけではなく、誰にとっても「教える機会」ですので、生徒が、「みんな、ちょっと待って!はい、ここで教える機会!」と何かを教える機会を持つのも良いです。こういった時、生徒たちは、自分の興味のあることを伝えることもできるんです。
先生によっては、「教える機会」というものは、なかなかクラスの中では説明しきれないものや、見られないものを教える機会かもしれません。また、他の先生によっては、見たことや、経験した事によって生じた気持ちがあり、その先生が生徒たちに知ってもらいたい大切な価値かもしれません。
Learning Opportunity – 学ぶ機会 私たち大人から見ると、子供たちは効率が悪いかもしれません。最適な方法で物事を進めていないかもしれません。また、段取りが悪いかもしれません。当たり前ですよね。成長過程中なわけですから。
だからといって、私たちが知っている最適な方法や、段取りを、教えることが必ずしも良いわけではありません。
そればっかりだと、子どもが何か壁にあたった時、問題解決方法は、まず自分で考えることではなく、「お父さんに聞く」となるかもしれません。
私たちが手や口を出さないとどうなるか。奇抜なアイデアを持っているギフティッドの多くは、私たちが最適、または効率が良いと思っている以上のやり方を発見し、私たちに教えてくれることでしょう。
大切なのは、子供たちが試行錯誤し、練習を重ねた上で習得していくことです。子供たちが学ばなくてはならないのは、自分たちの経験から学ぶことの大切さです。 AHA モーメント自分たちで取り組んでいると、たくさんのAHAモーメントがあるでしょう。「そうなんだ!」「そうだったんだ!」と「なるほど」と気がつく瞬間です。
私たちは口を出さす、手を出さず、見守ります。子供たちは私たちが思うやり方ではなく、自分たちが考えるやり方で、やってみること。
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