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  • Erin Stallings

ギフティッド教育:ギフティッドネスとうま味の奇妙な関係 後半

引き続き、「ギフティッドネスとうま味の奇妙な関係」です。

前編はコチラ場面は、世界一美味しい!出汁とり教室。参加者の一人が、稲葉さんの説明に首をかしげる場面がありました。

参加者の女性:「よくテレビでは、えぐ味や苦味が出ないように、稲葉さんの言っているようにしてはダメと話している」「テレビや本ではダシガラから絞り出してはダメと言っているけど….」というような話をされていました。

すると、稲葉さんは「質の悪いカツオ節を使っているのだろう」と一言。参加者の方々は目から鱗だったようです。

水出しした真昆布を沸騰させ、自分たちで削った鰹節を投入!最高の出汁をとることができました!ただ、感動の一言。味は、ものすごく繊細で、どこまでもまろやか。

そして、やりました!!!「うま味が見える!」ボールの底に黄金の光が揺らいでいました。茨城から車で岡崎まで来た甲斐がありました。

うま味がこんなに神々しく見えるとは思ってみませんでした。

タイコウの稲葉さんが、いや、天井にある照明が映っていたみたいです(笑)

ダシをベースにした和食はうま味をなしには成立しません。うま味は素材本来の味や香りを大切にして、料理を美味しく仕上げます。ギフティッドの子供たちにとって、ギフティッドネスは、うま味のようなものです。彼らを豊かに味わい深くしているものです。

「ギフティッドネスとは個々の異世界な経験であり、潜在力である。それは、非同期の成長、奇想天外な認知、独創的な思考、そして、激しい感受性の4つが創造している。」

これこそ、ギフティッドと見極められる子どもたちの「うま味」です。その「うま味」は素晴らしい潜在力を持っています。ワクワクしますね。

ギフティッドネスが備わっていると見極められたら、それはゴールではありません。スタートです。

ギフティッドネスが備わっていると見極められても、才能が開花されることが約束されているわけでもなく、幸せになるわけでもありません。

このギフティッドネスは、良し悪しではありません。その理由は、子供が存在する環境によっては、このギフティッドネスは重宝されますが、ある環境下によっては軽視、または、受け入れられない場合もあります。その場合、この教育ラベルはスティグマとなる可能性もあります。

決して、「IQが高い=ギフティッド」「才能がある=ギフティッド」「勉強ができる=ギフティッド」ではありません。それらは、ギフティッドネスの片鱗です。簡単にいうと、「ギフティッドネスの尻尾を出した」と考えます。

きっと、ギフティッドの子どもをよく知らない人ほど、「才能」や「IQ」という言葉を用い、ギフティッドを説明しがちです。それは、ギフティッドの子どもたちを知る上で100万ピースの中の1つのピースにしか過ぎないと考えて良いでしょう。

ギフティッドは「才能」や「IQ」以上のものです。ギフティッドの子供に精通していると、「脳のワイヤーの張り巡らされ方が違う。例えば….」「違うレンズで世界を見ている。例えば….」多くのギフティッドの子供たちのエピソードからギフティッドネスを説明するでしょう。

現在の日本は、「目利き」のできない人が「ギフティッド」という言葉を使い、保護者に伝えているのが多いのではないでしょうか。

そして、「ギフティッド」という言葉と共に、大海原に放り出されている保護者は少なくありません。そして、保護者が「IQ」と「才能」だけに目がいくなら、「IQは高いんだけど…」「特に驚くような才能はない」と嘆いて終わることでしょう。

本当に目利きのできる人が「ギフティッドネス」を見極め、その子に必要なチャレンジやサポートを保護者に話さなければなりません。

「体験していることが、異世界であるということ」私たちは1日の中で、何回年齢が変わる経験をしていますか。ギフティッドと見極められる子供たちは1日に何度も年齢が変わっています。

例えば、ある子は6才児で、10才児の本を読み、12才児のように物事を考え、大人も知らない単語を使って世界の平和や教育哲学についてディスカッションをします。そうかと思うと、感情でいっぱいになった時、10才児や、12才児、また、大人のように、自分の感情と向きあうスキルがあるかというと、そこは年齢相応だったり。これは異世界です。

また、多くのギフティッドの子どもたちは、早くから抽象的な物の見方ができるので、ピカソの絵を見て、「変な顔」と周りが思っていても、その子は、もしかしたら、その絵が表現する抽象的な意味を捉えて共有するかもしれません。違う捉え方から、周りから「変な子」って思われてしまうかもしれません。

そして、比較的、物事を早くから、速く覚えてしまうギフティッドの子供たちにとって、「私は宇宙人なのだろうか」「どこの星からやってきたのだろうか」と考える子も少なくはありません。

この異世界が伴う感情の中には圧倒的な孤独感があるかもしれません。一般的に感じている感覚から大幅に離れています。「誰もわかってくれない」という場合、私たちが理解できないのは、彼らの気持ちや意見ではなく、この異世界のことを話しているかもしれません。 

「非同期の成長はギフティッドと見極められる子供の代名詞」非同期の成長とはどういった意味なのでしょうか。同期していない、シンクロしていない。揃っていない。何が揃っていないのでしょうか。多くの日本人が考えがちなのが、IQに凸凹があるということを話すでしょう。また、スキルの凸凹のことを話すでしょう。しかし、揃っていないのは、これらの二つではありません。

ギフティッドの子供たちのことを知る上で一番大切なのは、非同期の成長をしているということを知ることです。それは「知能面、社交面、感情面、身体面の成長が揃っていない」ということです。例えば、年齢以上の知能を持ち、それと伴い、社交面でも、年齢以上のグループと交流します。

思考や発想、着眼点なども含めて、年上の人たちと共鳴できます。しかし、それらで生じる感情を処理する感情面は年相応です。知能面や社交面の年齢と比べると幼く、処理できません。感情面では子どもということです。これも異世界の体験です。向き合いきれない圧倒的な感情がそこにあるかもしれません。

よく「IQの凸凹があるからギフティッドですか」と聞かれる方もいます。例えば、全米でも有名なギフティッド校は90年代、IQ130以上を入学基準として使っていました。実際にIQ129の子どもは入学できませんでした。

例えば、IQの結果に違うスコアが出て、去年はIQ130だったけど、今年はIQ129だったとしましょう。その子は昨年はギフティッドだったけど、今年はギフティッドじゃないということになるのでしょうか。また、ギフティッドプログラムに属していないと「認められた」ギフティッドではないのでしょうか。

ギフティッドに精通していない人は、こういった質問に答えられないようです。これらはあくまでも、それぞれのプログラムや学校の入学基準でしかありません。

「山」に挑め!」 ギフティッドの非同期の成長を説明するのには、「山」という言葉の方が適切でしょう。外から見る山と、実際に登る山では、まったくその経験は異なります。「山」は懐が大きく、雄大であり、爽快です。

その山には高い志を持って挑む人たちがいます。「君は山だ。自分の山に挑んでみろ!」と。子供たちには自分に高い期待、高い志を持って自分に挑むことができるように応援しましょう。

「うま味がエグミ、苦味、酸っぱくなる場合は?」 想像してください。ギフティッドと見極められる子どもたちが、巻き網漁法で大量に獲られ、網などに引っ掛かり、尾が無くなってしまい、それから、生きたまま冷凍保存され、関わっている大人が「いいんです!生食になるんで。」と、鮮度だけが優先されるのを。それは、あたかもギフティッドと見極められる子どもが一般のカリキュラムの中に入り、暴れまくっている状態です。

そして、そこに才能が芽生えていれば、才能を伸ばすことだけが着目され、その子が本当に必要なチャレンジやサポートは提供されないかもしれないです。また、尻尾を出さず、レーダーの下をくぐる子どもたちかもしれません。

じっと個性を殺して、周りに必死になって合わしているかもしれません。そういった、騙し騙し学校に通っている状態では、その子が必要な教育、チャレンジやサポートは受けられないないまま成長するでしょう。そこにうま味は残っていないかもしれません。残っていたとしても、苦味やえぐ味、そして、酸味に成り変わっているかもしれません。

ギフティッドを育てる保護者は色々な選択をしなければなりません。例えば、Q. IQテストの結果がきました。あなたは子供のIQの言語性や動作性、処理速度などを見て、子育てをしますか。それとも、あなたは、IQは知能の一部しか測れない限定的なものと考え、博物学的知能、対人的知能、内省的知能、身体・運動感覚知能、言語・語学知能、視覚・空間的知能・論理・数学的知能、音楽・リズム知能を育める機会を与えますか。 前者は限定的なアプローチです。そして、後者は包括的なアプローチです。どちらが正しいか、間違いかということはありません。

Q. あなたは、その子が持つ才能だけに着目しますか。それとも一人の人間としての魅力に着目しますか?

観察力に優れ、皆が気がつかないところに気がつき、人の痛みに人の何十倍も敏感で、一緒に寄り添う子だったらどうでしょうか。ギフティッドの子供は気持ちを理解する感度が高いです。

いつも世界が抱えている問題を考え、リーダーシップをとって、周りを巻き込み、問題解決していく子だったらどうでしょうか。強いリーダーシップをとれるギフティッドの子もいます。

3大うま味成分はイノシン酸、グルタミン酸、グアニル酸です。この3つのうま味を合わせますが、足し算ではなく、掛け算らしいです。何倍ものうま味に変わるみたいです。

うま味の相乗効果は、ギフティッドの子どもたちの共鳴と似ています。よくギフティッドの子どもたちが集まると、共鳴し合い、想像以上なエネルギーが生まれると保護者は説明します。ギフティッドと見極められる子供たちはそれぞれユニークです。お互いの違いを楽しめるように、自分を知り、そして、相手を知り。お互いを認め合えたら、素敵ですよね。

ギフティッドの子供たちを育てる保護者や大人には、思考の枠の外の思考で、子供たちに挑まなければなりません。そういった教育の機会というドアは意外な場所にあるかもしれません。そして、意外な成長の機会が待っているかもしれません

「機会のドアは向こうからはやってきません。私たちが見つけて、ノックしなくてはなりません。」

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