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  • Erin Stallings

ギフティッド教育:ギフティッドのアンダーアチーバーってオクシモロンなのか?

ギフティッド教育:ギフティッドのアンダーアチーバーってオクシモロンなのか?

オクシモロンとは、普通は矛盾と思われている言葉をつなげる語法。 例えば、

「明るい暗闇」

「小さな巨人」

「負けるが勝ち」

「本物のイミテーショングッズ」などなど。

だから、ある人は、

もしギフティッドという言葉を聞いて、

「ギフティッドって、天才児で、勉強ができて、飛び級とかして、世界を変える子でしょ」と、とっても勘違いしている人がいるとすると、

アンダーアチーバーの意味を聞いて、 

underachiever 【名】劣等生、成績の良くない人、学業不振児、期待する成果を挙げられない人。

「ギフティッドのアンダーアチーバーって?どういう事?オクシモロン?」と思ってしまうかもしれません。

もし、ギフティッドアンダーアチーバーと聞いて、オクシモロンと思う方は、是非、ギフティッドについて学んでもらいたい。

成績優秀がギフティッドではない。成績優秀じゃなくてもギフティッドです。

それでは、成績が良くない大きな理由は色々ありますが、完璧主義、快適ゾーンの狭さ、自尊心の低さ、自信のなさ、自分に大きな期待は抱いていないという子もいますが、アカデミックスキルが伴っていないということもあります。

アカデミックスキルは成績に直結しています。アカデミックスキルの向上は、スケジュール管理、タイムマネージメント、整理整頓、優先順位をつけるなど、エクゼクティブ・ファンクショニングスキルが大きな鍵となっています。

アカデミックスキルの要素

  1. クラス参加ができる

  2. プロジェクトを計画し遂行できる

  3. 分かり易く説明できる

  4. スマートに勉強できる

  5. 整理整頓ができる

  6. 継続して取り組める

  7. 期限を守れる

  8. 準備ができる

  9. 予習、復習ができる

  10. テストが上手に受けられる

  11. テストへの準備ができる

  12. 時間の管理ができる

  13. 討論できる

  14. プレゼンができる

  15. グループワークができる

  16. スマートなリサーチができる

  17. テクノロジー駆使できる

  18. 質問ができる

  19. 読解ができる

  20. 頑張り中

  21. などなど

ギフティッドの子供たちが学ばなくてはならないもの。

それは、 – Study Smart, not just hard  – 一生懸命だけでなく、賢く勉強する –

カリキュラムの一環として、それぞれの学び方を知り、勉強法を確立させていき、アカディミックスキルを磨いていくクラスが毎日あるのは、多くのギフティッドは勉強したことがないからです。

ロビン:「勉強って何?」 カリン:「勉強したことない。」 キャシー:「勉強しなくてはいけないということは僕はギフティッドじゃないのかな?」 トム:「勉強したのにまったくテストができなかった。」 ナンシー:「勉強したのにテストが終わらなかった。」 リア:「鉛筆が逃げていく。紙がない。鉛筆がない。だから勉強できない。」 マシュー:「問1から問10で、問1しかできなかった。」 ジョージ:「日本語の宿題だけしていたら、他の宿題できなかった。」

「暗記が得意なんです」というのは、「今、テスト勉強に暗記しか使っていません。進学進級したら、暗記だけでは通用しないということ。」

この暗記という勉強法は気持ちが整っている時にのみ通用する勉強法ということ」思春期に入ったらどうでしょうか。ホルモンのバランスが崩れ、感情の起伏がより激しい時、暗記という手段だけで勉強できるでしょうか。

また、中学になると、勉強やプロジェクトが小学生とは異ります。宿題の内容、期日も違います。また、一人でやることよりも、複数でやるプロジェクトがあります。宿題も暗記だけではありませんし、テストも暗記だけで通用するものばかりではありません。 実は「暗記が得意」というのをよく聞きますが、非常に怖い。

勉強法が「暗記のみ」の場合、ほとんどの生徒はアカデミックスキルが伴っていません。

Active Study:見える勉強 まず、アクティブスタディとパシーブスタディという言葉を紹介します。これが勉強をしていく上で鍵になる言葉です。

「アクティブな見える勉強」とは簡単に言うと、勉強した事を他の人に見せる事ができる勉強です。

ある意味、勉強した証拠です。見える勉強は楽しいです。ダンスを作って学んだり、歌にして学んだり、ポッドキャストみたいに録音しながら学んだり、プレゼンテーションを作って学んだりできます。

お母さんが夕食の支度中、見える勉強として、自分が学んだ事を伝えている事を録音した子もいました。

一方、ひらがなテストに出題されるひらがなのクッキーを焼いてきた生徒もいます。「先生、ひらがなの勉強でひらがなクッキー焼いてきたよ。いっぱい作ったんだ。これあげる。あ行とか行」クッキーを作りながら、ひらがなの書き順やひらがなを勉強したらしい。その後に、数回ひらがなをノートに書いて勉強したらしい。見える事ができるアクティブスタディ。楽しい。

そして、テスト前のお菓子という先生達にとってはとても有り難い賄賂の準備もできる。最高の勉強法です。時に生徒は「じゃあ、読書が宿題の時はどうするの?読むだけだから見えないよ。」「声に出して読む事だってできる」それか「Left Hand Page」や「Dialogue」といって、左右にある余白に自分の質問や感想を書き入れていくのも良いです。

もちろん、読書したかどうかはクラス内のディスカションでわかりますが、宿題をするかしないかではなく、あくまでも「見える勉強」をしているかどうかです。一方、パシーブスタディとは「見えない勉強」です。

よくあるのが、ひらがなの書き取りの宿題で何も見せない生徒がいます。聞いた所、ワークシートに載っているひらがなを見ただけです。でも、勉強したと言いいます。「ノートを見て、テスト勉強した」これは、他人に見せる事ができないので「アクティブな見える勉強」ではありません。なので、宿題をしている=学んでいる事ではありません。

ギフティッドの生徒が学ばなくてはならないのは、 – Study Smart, not just hard  – 一生懸命だけでなく、賢く勉強する – 

ギフティッドのアンダーアチーバーってオクシモロンではなく、多くのギフティッドは自分の学び方を学び、自分だけの勉強法を確立していくメタ認知教育が必要不可欠です。

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