「Brace for impact – 衝撃に備えて」
思春期は大変!
理不尽な時期にいる子供たちも大変!
親も大変。
鉄則は同じジェットコースターにのらないこと。
子供の状況で一喜一憂しないこと。
と言いながらも、「Embrace it – ありのままを受け入れて、2度こない思春期を楽しんで!」とも伝えたい。
ホルモンのバランスが崩れるこの時期の子たちの気持ちはアップダウンが激しいです。
そして、親の更年期障害と子供の思春期が重なるのも、より大変さが増します。
何かうまくいかない。今までのセオリーが通用しない。今までうっすらのラインでもなんだかんだ言うことを聞いていた子が、言うことを聞かなくなる時期です。親は大切にしていることに関してはしっかりとライン引きをしてあげること。でも、そのラインに関して、疑問を持ち、押し返してくるのがこの時期です。
とにかく、彼らは大変な時期を過ごしているんです。
理解してくれる人は誰一人いないだろうと感じる時期です。でも、多くの彼らが持つ悩みは、将来の不安であったり、進学などの不安、友人関係の悩みなど、彼らが集まって話してみると、8割以上は共通する悩みなんです。ただ、「誰もわかってくれないだろう」という思いが、「自分しか抱えていない悩み」と捉えてしまいます。
ほとんどの思春期の本に関しては、「理解してあげる」というアプローチの本がほとんどです。「関わっている側の理解」も大切ですが、より大切なのは、「本人が自身を理解すること」に挑んであげることです。
本人が自意識過剰になった時こそ、目が外に向いていた時から、自分に向いた時、自分を知る経験をすることです。
自意識過剰になると周りの目が急に気になります。
どう思われているのか気になります。そういった気持ちが色々な行動の選択に影響していきます。
決して「自意識過剰=自分のことを理解している」ではありません。単に興味が自分に向いているだけです。
しかし、その興味というのは、今までの「知りたい!」「やってみたい!」というようなポジティブな興味ではなく、不安からくるものです。
自信のなさからくるものです。
「自分って誰なんだろう」と。周りと比べて、余計に「自分って何者でもない」と感じることも多い時期です。
私たちは思春期は黄金期にする時期と考えています。思春期を黄金期にするというコミットメント。
コミットメントは「自分との約束」です。できる限りのベストを尽くすこと。ベリーベストを尽くすこと。
脳の可塑性が高まる思春期。
脳はプラスチック。プラスチックはどのような形にでもなります。
どんな価値観、信条、信念で形作られていますか?
価値観で自分を築いていこう。
思春期の人生経験は、子どもたちの人生の価値観、自分の存在価値を劇的に変化させる事ができる可能性に満ちた時期です。
思春期は人生の中でも一番大変な時期だけど、成長においてはかけがえのない時期です。
窓にかすかに映る自分の姿ばかり見る生徒に、窓の外に広がる世界を見せて、その世界とつなげていくのも思春期です。
思春期は自己意識が高くなります。
しかし、自意識が高いからといって自分をよく知っているわけではないです。そして、「自分のことは自分が一番知っている」と子どもたちは勘違いします。しかし、自分が周りにどう映っているのか、どう思われているのかを気にします。自分はどんな人なのかと自分に目が向いていく時期です。
そんな時期だからこそ物事を学ぶことやスキルを学ぶ事ではなく、自分を知る経験が必要です。これからの人生で長い付き合いをしていく自分を知ることです。学校以外、家以外での自分に出会っていくこと。旅に出ること。
思春期は魔法が効く時期なんです!
中1から高2の5年間が黄金期の枠になることでしょう。体格にもよります。環境にもよりますが、この時期の3年間だと思っています。
まだ出会っていない、新しい自分の領域に足を踏み入れていくことに、自身にチャンスを与えられる時期です。快適ゾーンの外での経験を単発ではなく、継続し続けている子は思春期を黄金期にしていくことでしょう。ここでのキーワードは継続していくことで、快適ゾーンの外に出ていくことを当たり前にしていくことです。
「概念」を経験を通して人生において大切な「自分だけの価値あるもの」にする
「大切なんだよ」と、子どもが経験しそびれた価値を僕らが前に周り、手をひっぱって伝え続けるのか。
それとも、子どもたちなりにその大切さを経験し、自分の手で自分の背中を押していけるようになりたいのか。それは、この黄金期に経験したことが大きく影響していくことでしょう。
例えば、「快適ゾーンの外に出る」ことの大切さは言葉で読んで頭で理解するものではありません。
快適ゾーンの広さはそれぞれ。だから、それぞれの経験を通して、「自分だけの価値のあるもの」にすること。これを体に身に染みていくことが、価値観が自分を築いていくこととなります。
よく、小4や小5くらいで「思春期かもしれません」と
聞きますが、思春期ではなく、反抗期であったりするだけです。思春期はもっと先です。
言葉数が減る
イライラしている
ムードスイングがある
急に寝癖を気にしはじめる
髪の毛の流れを気にしはじめる
鏡を持って歩く
大きな窓に映り込む自分を見る
色々なところに体をぶつけはじめる
匂いが変わる
親とすることを嫌う
親と外で歩くのは恥ずかしい
思春期と一括りにされるのは嫌がりながらも、孤独は怖がる時期
彼らはほっといてもらいたい。でも 同時に、見ていてもらいたい。
とっても混沌とした理不尽な時期。
「周りと違う」ことで、いわゆる「自信」を持つ時期です。
髪型、服装、やっている趣味などなど。
でも、それは一時的な「自信」であり、その揺るぎない自信や、その自信から溢れるエネルギーは微々たるものです。
経験不足だけど、子どもたちはストレッチされているか。色々な方面に引き伸ばされているかは、多方面で活動しているかにも影響してきます。
「まだ何者でもない、だから、誰にでもなれる」
これは、子どもたちが感じることであって、僕ら大人が言葉で伝えるものではありません。
このような当たり前のようなことを伝える必要がある時期。
思春期は「すでに何者かである必要がある」と感じる時期です。
自分を定義しがち。自分の好き嫌いを決めがち。
自分をタイプ分けしがち。
その結果、想定内の自分に出会うだけで、意外な自分には会うことはできないでしょう。
普段の自分じゃない自分を見る機会。
自分が人生において大切にしていきたい価値観を経験から得る機会。
どんな人になりたいか、または、どんな人になれるかを感じられる機会。
そこで得た価値観は、揺るぎない自信につながっていきます。
知識は増えていくけど、信念や信条は?自分に関しての知識は圧倒的に少ない時期。
物事にチャレンジできないには
「子供に自信がないから」
「子供の自己肯定感が低いから」
旬を逃さない。
旬というのは、その子にとってどんな経験が必要か、どんな機会を欲しているか。
それは、決して子どもが「やりたい」ことではありません。
旬 =「やりたくなくても必要な経験」
教育は見極めの連続です。
お互いの変容ぶりに
「そうやって言ってくれると嬉しい」
「私って頑張ってるのかな」
「自信がない」
結果より過程。
何も続けられないと嘆いてはいるが、頭の中で完了させず、色々なことをココロミテルのか。
Who do you want to be? どんな人になりたい?
希望は持った方がいい。取り組めば、努力すれな、未来は、現状は変わっていきます。
何もしなくても状況は好転していくだろう。時間がたてば、できるようになっていくだろう。
というような「希望的観測」は持たない方がいいです。
それは、「希望的観測」の中に、努力や取り組みがないから、時間が過ぎてしまうだけ。
簡単に「大丈夫です」とは言えない時期です。
でも、状況は良くなくても、「取り組んでいるから大丈夫です」と言える時期です。
Work in progress – 成長過程中!
魅力はその子にしか持っていないもの。
FPの子どもたちはその魅力を引き出していく機会と関わり合いに溢れています。
それは旨味のようにじっくり出てくるものです。
周りと比べる必要はありません。
才能より、魅力。そもそもその生徒にしかない「らしさ」
成長は時間がかかるというのを僕らが知る必要があります。
自分の魅力を引き出していく。それを僕らが経験していかなければならない。
承認欲求が高まる中、認めてもらえる人を探すのではなく
自分が自分を認められるようにチャレンジしてくれる人に出会う。
プライスレスな経験から得る価値感。
その価値観が素晴らしさを開花させる。
子どもの手元に価値あるモノを残さず、自身が価値ある人だと心に感じる子ども時代にする。
黄金期にするコミットメント。
一番大変なのは、後手後手にまわる場合。
その手は大切な経験をした手。価値観をしっかりと握りしめている手です。
子供だけの成長願わず、僕ら大人も自身の成長をみせていく
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