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FP冒険アドベンチャー 斎藤さんの振り返り作文

FP冒険アドベンチャー斎藤さんの振り返り作文のご紹介です!

 

学校では優等生、運動会ではリレーの選手、応援団長もつとめるような成績優秀、運動神経もよいリーダーシップのある少年。

 

その少年は中学でも同じように、ちょっと愛嬌のある正義感溢れる優等生で過ごし、高校は県内一の県立男子高校へ。

 

スポーツマンかつ、賢い少年は日に焼けた顔に白いポロシャツ(襟は立てぎみ)が似合う好青年。スポーツバッグを肩にかけて、母さんいってくるよ!と毎日、学校へ出掛けていく。

 

これが私が予想していた、いや、熱望していた息子の姿。

 

こんな私の夢?希望?理想?がはやくも、息子が小2のときに崩れ去った。

 

この夢、希望と違う息子を感じていつも寝る前にベッドのなかで涙が止まらなくなる。それがわたしの日常だった。

 

何かおかしい。

 

ドリルが始められない。

漢字ドリル10問を三回書きなさい。この宿題をやるのに、一度暴れないと、とりかかれない。ドリル、ノート、筆箱が投げつけられたり、宙を舞う。新築の家の床も壁も傷だらけ。地団駄を踏んで暴れる。この暴れてる時間とパワー使ったらドリルなんて一冊終わるよね。

そこから、ウンウン唸りながら宿題が始まる。

 

そして今度は宿題がやめられない。

ペン習字の新年の書き初め。やめられない。

こんな下手くそな字はだせないんだよ!暴れながら字をかく。そして破る。

金賞とりたいの?と聞けば、とりたくない!興味ない!という。

字がうまくなりたの?と聞けば、上手くなくてもいいという。

じゃ、なんのために暴れながら書いているんだ??自分の中の完璧な字を求めているだけ。そこに終わりはないし、正解もない。だから苦しい、けどやめられない。

 

100点のテストを褒めれば、「2年ごときのテストで100点とったからって何の意味があるんだ!バカにするな!」と、褒めたのにキレて怒りだす。

 

癇癪、暴言のすさまじさに本気で将来を案じた。どうなってしまうの。この子は。

 

そしてついに苦しさでいっぱいになったからのSOS。

 

学校にいられないんだ!!

僕は皆と違うんだよ!

お医者さんにつれていってくれ!僕の脳ミソおかしいんだ!!

 

泣きながら息子が、訴えてきた。

 

先生の評価が知りたい。

 

自ら先生に面談を申し込んで、「僕のことをどう、評価してますか?」と先生に何度も聞いた。

 

周りと違う感覚、思考になんとなく気がついて、でもそれが漠然としていて恐かったんだろうと思う。

 

僕はダメなやつ。僕はおかしなやつ。

僕はバカなやつ。

 

そういって自分の頭を殴り付けたり、顔を叩いている、たった8才の小さな小さな息子をみて、

「この子の心だけは絶対に守らないといけない。」と。学校とそして普通、常識といわれてることと決別してもよいという

覚悟をした。

 

思い返せば、こんなふうになるのは必然だったきがする。

 

二歳で僕は僕らしくいきる!と私に宣言した。

三歳で育児本をこえるようなアドバイスを私にしてくれた。

四歳で保育園の、先生や教え方に納得いかない!と自主退園。

 

小さい頃から口癖は「子供はさー」だった。(あなたも子供だよ!)

 

小さな外見、中身は大人(私より年上)のアンバランスな子供大人から育てられてきたのは私。いつも世の中のあり方や、生き方を鋭く魂レベルで教えてくれたのは息子だった。

 

そんな私の師匠はいつも、新しい世界をみせてくれる。ちっぽけな世界にちじこまってるなといつも言われているよう。

 

初めてFPに参加したとき、帰ってきていったこと。

FPの冒険をしているとさ、心がトクンと動くんだ。ここにいていい、ここで楽しんでいい。本当に心が動いたんだ!

 

自分が存在していい、ありのままでいていい場所があったんだ!そう感じて身体も心も弾けたらしい。

 

そう感じさせてくれる仲間、居場所、FPというコミュニティをみつけて息子は進化を始めたところだとおもう。メタモルフォーゼで例えれば、まだサナギにもなっていない。

自分が産まれて世の中にでて、「あれ?俺、蝶になるんだった!」と気がついたところ、蝶になるという自分の存在を認識したところとでもいうおうか。

 

それでも充分。自分の存在を認めることができた!

 

息子の心は去年は洞窟のなかで1人ボッチだったけれど、今年は草原の爽やかな風のふくなかに仲間と一緒にいるらしい。

心にあった闇が今はなくなったらしい。

 

そう教えてくれた息子は、今は自分の頭を殴ることもなくなった。自分をダメなやつということもなくなった。

 

二歳の頃、宣言したとおり、自分らしく生きることを楽しんでいる息子。 

その宣言を貫こうとしているのだから素晴らしいではないか!

 

私の理想、希望としていた息子とは違う道で生きてくかもしれないけれど。

なんて想像力乏しい、小さい息子像を描いていたんだろう。去年までのわたしは。

 

自分の背中より大きいバックバックを背負って、玄関から冒険にでかけていく息子は、わたしが夢見ていた青年像より遥かにたくましくて、大きな存在感のある少年に成長している。

 

僕は僕らしくいきる!

 

この二歳のときの宣言を私は忘れないようにしようと思う。

 

これからも師匠の足を引っ張らないように。

色々と鍛えてもらいながら。

たくさん楽しんで。そして喧嘩もして。

そして仲間とたくさん笑って、たくさん話をしよう!

 

2019年もチャレンジを続けていこうと思う。

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